快賊日記「funnyface」

2006年03月08日(水) 音。

限りがあるものに惹かれる習性があるのか、
大事なものはいつでも有形固形ではなく、
命そのものです。
一番好きな音は愛するものの声だったりします。
なので、宝物は当然それらの命そのもので。
例えばそれを失う時が来たら、
私はそれをどう乗り越える事が出来るのだろう。
皆、そんな思いをどうやって抱えて
生きているのだろう。
考えるだけで息苦しくなるような、
いつか訪れる現実を、
どう内に秘めて生きているのだろう。
壊れてしまうような形のある物であれば
納得もいくのに。
愛しいものがそばにある事の事実が
時に私を追い詰める事もある。
それでもそれなしでは息も出来ない
自分もいる。考えるだけ不毛な事を
飽きもせず考えるのは、怖さに慣れるためだろうか。
そんな事を思ってふと振り返れば必ず、
ピタリと目を合わせてくる姿に見とれてしまう
今があるというのに。
流れる時間の中で確実に今が存在する。
それが何より大事で何より本物。
怯えるような未来には目をつぶってしまえば
いいのだと、今を生きる自分に諭される。
何より好きな音を信じていれば、いいのだと。


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