まだまだ寒い日が続くそうです。 せっかく昼間が暖かくても、夜はとても寒くて 自転車で帰り道を急ぐと、その分耳が痛くて。 今年の冬は嫌と言う程、冬を堪能してしまいます。 夜が遅いとなおさら寒さはまして。 それでもそんな中働いている人がいる。 深夜の仕事ではないはず。自宅での仕事をいい事に 片付かない仕事を一人すませてるのかもしれない。 重い荷物を乗せて動く車。動かしている顔を チラリと覗けば、父とそう変わらない年頃の おじさんだった。この寒空の中、一人もくもくと 働いている姿はどうしても父とだぶってしまう。 まだまだ甘い環境で生きている私を時々見知らぬ人が 叱咤する。さぼりたいなんて気持ちはどこかへ 捨てよう。一瞬だけ目が合ったあの人は今はきっと 夢の中。こういうささいな事が私の大事な思い出に なったりする。もっともっと頑張ろうと軽くついた ため息。吐く息の白さにも寒さを感じなくなっていた。 家はもうすぐそこに。
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