快賊日記「funnyface」

2006年01月03日(火) 永遠の場所

同じ思いをするためだけに帰る場所がある。
どこにいても何を見ても優しさしかない
その場所は、私を簡単に子供にかえす。
そして簡単に泣かす。
水道の蛇口をひねるだけで、思い出が
あふれ出てくる。
大切な人の為だけに施された内装。
使い勝手のいいそれを、結局味わう事無く
逝った人の代わりに使えばそれだけで、
私は簡単に幼いあの日に帰って行く。
もっと立派になるからと、手を合わせる度に
出来もしない誓いを立てるのは何回目だろう。
手を合わせたそばから溢れる涙。
隣からは賑やかな笑い声。気づいてもきっと
放っておいてくれるはず。
もう一度手を合わせて、やっぱり誓いを立てる。
今度は大切な人の事を。
私の一年は毎年ここから始まる。



とある田舎の風景−ワタシノカエルバショ


 < 過去  INDEX  未来 >


快賊船 [HOMEPAGE]

My追加