快賊日記「funnyface」

2006年01月01日(日) 明ける空

1月1日。私は故郷へ運んでくれる電車に揺られながら
目をつぶり、考えた。今年も無事年が明けたな、と。
それは、毎年年を越す度に思う事。
そう大層な生き方をしているわけでもないけど、
毎年年が明ける時は感謝の言葉を発してしまう。
そして世界中でお祝いの言葉が交わされる。
誰もが飛び切りの笑顔になって、おめでとうと声を
掛け合う。普段仲のいい友達や仲間も、この日ばかりは
少し改まって、昔ながらの言葉を交換する。
久しく会ってなかった家族に会える。友達にも。
昔は電話で。今はメールで、皆が皆を思いやる日。
お正月は特別な空気が流れて、私にとってはとても大切な日で。
それはきっと世界中で新しい日を笑顔で迎えた人全てに
大切な日で。ならば、その思いからはみ出してしまった
人達はどうなるんだろう。毎年無事に新しい年を迎える私とは
違う思いで生きている人が世界中にいる。新年から重く暗い事を
考える私は、それでもそれは事実であってそれを感じる事は大切な
事なのだと、自分を正当化してあげる。
いまだ戦地で新年を迎えた人がいる。彼はもう何年目だろう。
子供達の涙が乾く事ないその土地で、子供達の命を刈り取る
爆音が鳴り止む事はない。あの子の将来の夢は何だったろう。
忘れてはいけない事がある。年を越える度に増える痛みがある。
2006年、新しい年。希望に満ち溢れた日は始まったばかり。
あけましておめでとう。今年こそ、世界中が平和へ近づきますように。



日本のお正月−アケルソラ


 < 過去  INDEX  未来 >


快賊船 [HOMEPAGE]

My追加