どうやったらこの声は届くのだろう。 遠くへ行ってしまった人へ届けるには どのくらいの声で叫べばいいのだろう。 いつだって忘れてはいない。 忙しいから別の事を考えるだけで。 ふとした時に必ず思い出す出来事がある。 それは大事な事であり、もうどうでもいいと 投げ出してしまいたくなるような事でもある。 背負ったものは自分が思ったよりも もっと大切で大変で。逃げたい思いではないけれど、 同じ日がくれば心をさらっていく。 会いたい人がいる。懺悔をして許されたいわけではない。 それでも謝って、そして出来るならやり直しをしたい 空白の長い時間がある。 一人で声を殺して泣いた後、私は明日の為だけの 自分になる。本当は何度も浮かぶ思いがあって 浮かぶ人がいるけれど。それは今日だけにすると誓う。 そうして明日になればもう違う自分になる。 もう会えないその人の為、誰かの為に生きようと 同じ日にもう一度誓う。そして、真っ白な一日が終わる。
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