思い出す声がある。覚えてる声がある。遠く近く響いては心を励ましてくれる声。大事な人の大事な言葉。他愛もない会話。一つ一つが私を押し上げる。まだまだ頑張れる。いつかそこへたどり着いた時、同じ声で同じ言葉をかけて欲しいと思う。とても甘ったれな私はそれを願ってそうなるようにとひた走る。泣かない事を誓ったのは遠い遠い日。泣かされるのはいつでも同じ思い出。痛む心には今は気づかないままでいい。立ち止まらないよう。その先をいつでも描いて。