季節が通り過ぎる瞬間がある。何時の間にかこんなに時が過ぎていたのだとほんの少しの間なのに感じて、何だか感慨深いものがある。特殊な仕事をしていると時代や時間や今現在そして季節に置いていかれる事があるから、だから余計に感じるのかもしれない。すこし淋しいような楽しみなような気持ちがするのも毎度の事。それなりに持て余しそうな気持ちを懐柔して、受け入れて、そして次を探す。夏は少し時が早い。紫陽花のしずくが落ちたらもう照り返すような日々が続く。もうほんのすぐの事。