2001年10月01日(月) |
その名のもとに僕らはいる |
きっかけは何だったか…なぜそうなったのか、そんな話し合いさえも あったかのかも覚えていない。ただ僕達はあたり前のように、 そうする事が自然な事のように船を漕ぎだした。広い広い海の中へ。 そりゃもう大きすぎるくらいの旗を掲げて…。 その旗には実はいろんな願いや思いが込められてたりする。 例えば夢だったり希望だったり。例えば喜びだったり怒りだったり。 そして例えば正義だったりもする…。「正義」読んで字のごとく正しい行い。 「義」とは、人間の行為のうちで万人によって良いとされる所のものだとか。 人間は誰でも正義を知ってるし持っていると思う。悪い事を悪いと思える 心を皆持っている。とはいえ、万人に認められる正義ってどんなもの…? これは勝手な言い分だけど、正義の定義は人それぞれ違うと思う。 でもだからこそ己の信念に真っ直ぐに目を向ける事がとても大切。 魂は嘘つかないから。だから例えば自分のこの先の人生が変わって しまうような事になっても、人として正しいと思える道を選べたら、 その正義は自分を強くするし、誇りにもなると思う。 逆に人の犠牲の上に成り立つ正義は嘘だと思う。 誰かを傷付けるため「正義」という名のかさの元拳を振り下ろせば、 それはその人間の正義でしかありえない。っていうか、もう正義かどうかも 怪しい所。報復には報復を…まるでいつかの海賊。 それは長い人間の歴史の中で繰り返された日常事のようなもの。 やられたらやり返す。繰り返し繰り返し…。 そこで傷ついていく者、死んでいく者、生きていく場所をなくす者、 人間としての心さえもなくす者…そんな人達を省みず、 ほんの一部の人間のエゴによってその正義は繰り返される、繰り返す…。 どんなに文明が発達しようと、どんなに新しい技術が生まれようと、 人間が天災にかなわないように、人は変われないのかな? だったら万人の認める所の「正義」ってどこにあるのかな? 実は、ここにある。そう、うちら快賊にはそれがある。 いきつく先はそれなの?って…そうです。うちらは知ってるから。 偽りの正義は何の役にも立たない事。きれい事だけで渡っていけない 世の中を、きれい事だけで渡っていく覚悟があるから。夢だけで生きて いけないこんなご時世を、夢だけ食って生きていける強さがあるから。 正義はふりかざすもんじゃないって知ってるから、正義感を振りかざし うちらはそんな事を叫びながら舞台に立つ。怒りと希望を胸に。 怒り…破壊する人間へ。それにどれだけの人の心がつまってるかも 知らないくせに。そしてその武力に武力で答えようとする人も同罪。 そして希望は幼い瞳へ。ゆがんだ正義を見て本当の正義をみつけられる ように。本当は皆知っている。正義は一つだと。 かかげた旗にはでかすぎる夢。でも大丈夫。一つ一つクリアしていくから。 だってそのために集まったんだから。それぞれの旗をかかげるために。 その名のもとに、僕らは存在してるんだから。
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