快賊日記「funnyface」

2001年09月11日(火) ありふれた言葉、語る僕ら

今日はいい風が吹いている。天気もよく暖かい。うちらに何も
する事はなし。船を波にあずけてふと考えた…
−言葉−言葉とは人が語るもの。
歴史上の偉人達はかくも多くの名言を残してる。
もちろん歴史上の偉大な海賊達も。
言葉…言葉とは何だろう?言葉はなくとも心で通じ合うという
話もよく聞くけど、やっぱり大切な事を伝える時に
言葉はすごく大事なもので…かと思えば雄弁に語れば語るほど
状況が悪化して行く事もある。語るに落ちる…なんて言葉もあるし。
言葉は人を傷つけもするし、助けもする。
どんな言葉でも愛する人の言葉は甘美な調べとなり、
悪意になぞられた言葉は完膚無きまでにもろい心を砕く。
うちらの芝居は「言葉なんかいらない。今ここにあるこの感情が
すべてでしょ?」みたいな表現が多々あったりする。
でも、それを伝えるための言葉は必要で…だからやっぱり
うちらも偉大な海賊さん達同様、名言をはいちゃったりする。
うん、言葉は大事です。それはもう意志を伝えるためだけの
伝達機能って枠を軽々越えちゃって。うちらが伝えたいって
思う言葉がどんどんあふれて来て、止まらなくなって、
一人歩きしていっちゃったりする。うちらの言葉はただ言ってる
だけじゃなくて、たくさんの人の前で「言う」のではなく、
「伝え」てしまっているんだから、その責任とかもあって、
有言実行とかいって、格好いい台詞舞台ではいた後は更に
頑張ったりする。そうやってはいてはいて言葉をたくさん
はきだして、その言葉達に埋もれたら、またはきだして…
言葉って本当は伝えるためじゃなくて、自分を知るすべだったり
するのかな?座右の銘ってそういう事?
…なんて考えてたら、また一つ言葉が浮かんで…「生きろ」
それはいつも心にある言葉。うん、明日からまた忙しくなるな。
今日はいい風が吹いている。天気もよくて暖かい。うちらに何も
する事はなし。それじゃ、たまにはこの船の舵は波にまかせようか?
そんなおだやかな日に、ふと頭に浮かんだたわいもない話。


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