「余はここに、海上または陸上において、われらの敵を退治する許可を 汝らに与える。よって戦利品の分配について、汝らは国家と等分の 分け前を与えられるものとする。」1243年イギリスヘンリー三世は このような言葉で始まる最初の敵船拿捕許可上を発行した。 これは実質的には海賊許可書、つまり海賊行為ガンガンOK!っていう事 でしょうか…ま、国をあげての海賊行為みたいな感じ? すごいその国悪いんじゃない?って思えますが、この頃は珍しくなかった 事…というか、これを機に一気に増えいくのです。理由はまぁ、政治の 一環ですかね、これも。国が関われば間違いなく政治だと思うんですが…。 この頃はどの国も戦争が耐えなくて、そのせいで海賊というのも現れた ようなものです。しかし国としては、敵との戦いもままならない状態で 海賊なんて極悪人にかまってられない…ってか、逆にやられる? 船で運ぶその物資もこの国の大切な宝だたったりするのに…! じゃ、この際手を組んじゃいましょうか? 海賊さん達は大好きな宝取れるし、大好きな血も見れる。 国は国で、莫大な費用をかけてわざわざ軍艦を用意しなくても、 敵国を海賊がやっつけてくれるし、やっぱり宝も手に入る。 おまけに敵なら何してもいいって言ってあるから、自国船には手を出さない だろう…そんなお互いの利害関係のもとに出来たのがプライベーティア、 私的軍艦なのです。ま、いわゆる国の配下での悪なので、何をしても つまりは合法?そんなおいしい話を彼等がほっとく訳ありません。 許可書をたてに敵味方見境なく、やっぱり彼等は暴れ回るんです。 そう、彼等はその国を見限って海賊になった奴ら。 簡単に国の犬に収まってくれるはずもなく…もちろん国の方も 黙ってません。戦争が終われば敵国は友好国に代わるけど、 海賊は海賊でしかなく…敵国略奪許可書が回収されるのも後わずか… しかしそれがさらに血塗られた歴史の一章を開く事になるとは、 とうの海賊達にだって予想しえなかった事…多分…。 (ま、その話は次にとっておくとして…。) 飼い犬に手をかまれるなんて、よく耳にする話。 ほら、そのプライベーティアの持ってる許可書、あなたのサイン 入ってます?「気を付けろよ、用心しろよ。生き残れるのはただ一人」
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