衛澤のどーでもよさげ。
2010年08月09日(月) てんつく。

私が学生だった頃は、家庭科の授業は女子だけが受けるものだった。そして私は家庭科の調理実習で棒寒天を煮とろかして寒天だかところてんだかをつくった記憶がある。
つくった記憶はあるのだが、つくり方は憶えていない。
そういう訳でクックパッドの御世話になりつつ、先日私は寒天をつくった。何故だか急に黒みつ寒天が食べたくなったからだ。もともとは寒天を好んで食べる人間ではなかった。

棒寒天は安価だが戻したりちぎったりが面倒なので粉寒天をつかった。実は以前にも粉寒天を使って寒天をつくろうとしたことがあったのだが、そのときは巧く固まらなかった。粉寒天はよーく水(湯)に溶かし込まないときちんと固まってくれないのだそうだ。こんなことまで教えてくれるクックパッドって素敵。
余談だが、Twitterの世界には「レシピッター」というbot(プログラムで自動的に発言するもの)がいて、レシピッター宛てに食材名を呟くとその食材を使用したメニューをクックパッドを検索して返信してくれる。なかなか便利だ。

黒みつ寒天が食べたくて寒天をつくったので、容器で冷やし固めた後は包丁で細かく切り分けた。これがやたら面倒くさかった。たいした作業ではないのだが、持病の調子が芳しくないこともあって、この上なく面倒だった。
寒天自体は巧くできていたので食べて旨かったが、寒天を包丁で賽の目に刻む工程はもういいやという気になった。でもまだ寒天は食べたいので、私は一〇〇円ショップに走った。



近頃の一〇〇円ショップには何でも置いている。ところてん突きが、小さいものだが、何と一〇〇円で手に入ってしまうのである。有難いものだ。これがあれば細かく刻まなくても一ト突きすればちゅるんとところてんができる。
先に刻んだ寒天は先程御三時に頂いてしまったので、また新たに粉寒天を煮て冷やした。これが固まったら、ところてん突きで突こう。
「ところてん突きで突く」という行為を、私はまだ一度もやったことがない。寒天をところてんとして食べることとともに、これもただいまの愉しみなのである。


エンピツユニオン


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