衛澤のどーでもよさげ。
2008年09月19日(金) exploration。

印刷物の活字では新潮文庫本文の書体が一番好きな衛澤です。

持病(鬱病)のための通院も今年で一四年めになります。今年はずっと調子がよろしくなく、ずっとドラッグコントロールして貰っています。安定したかと思えば急変、というのを反復しているのです。
ドラッグコントロールとは患者の体質や病状に合わせて医者が投薬内容を操作することです。

鬱病という病気は慢性化するとなかなか厄介で、そのときによって症状が異なります。身体が動かせないほど怠くなることもあれば、人間の声が怖ろしく感じることもあり、目眩がすることもあれば、本が読めなくなることもあります。そのほかにも症状は沢山あって、代わる代わる現れたり一斉に現れたり、いろいろです。症状が軽いことも重いこともあります。
また、以前に同じ症状が出たときに服んだ薬が今回も効くとは限らなかったりしますし、主作用より副作用の方が強く出てしまうこともあります。私のように長患いだと体質が変わっていることもありますから、違う薬を試さなければならないことも多いです。
こういう風に症状や薬と患者の身体との相性などを考慮しつつ医者先生は薬の増減や変更をしてくれます。

さて、今日も病院で診て貰って投薬内容を再検討して貰ったのですが、カルテを繰りつつ医者先生が仰いました。
「衛澤さんも一ト通り鬱の薬を服みましたねえ。」
どうやら私は現在出まわっている鬱病治療の薬をすべて服んだことがあるようです。道理で医者先生が診察中に挙げる薬の名前に聞き覚えがないものがないはずです。

いま服んでいる薬の中には目眩やふらつきが副作用として出てくるものがあります。それを服む以前から病気の症状として目眩が出ていたところ更にくらくらするので、気軽に外出することができません。外出先で頭がくらくらするのは結構心細くて怖いものです。
抗鬱剤には副作用に口渇を持つものが多いです。程度が軽ければ水を多めに飲むことで対応しますが、水をあまり沢山飲みすぎると「水中毒」になって意識障碍を起こすことがあるそうです。「口渇で水をよく飲むんですよ。一日六リットルくらい」という話をした途端に医者先生は「それは駄目です」と仰いました。水は一日三リットルまで、だそうです。
手が震える副作用を持つ薬もあります。私は今回それが顕著で、携帯電話でメールを打つときの指が「お前どのキイを押すつもり?」と自分で突っ込んでしまうくらい大きく震えています。パソコンのキイボードを叩くのには不自由ありません。

これ等副作用は傍目に見ると随分怖いそうですが、私は「あーもーしゃーないなー」くらいにしか思っていなかったりします。何らかの副作用が出ていることなんていつものことなので。でもメールを打ちにくいのはちょっとだけ困っています。


エンピツユニオン


Copyright © 2004- Soh Ezawa All Rights Reserved.