こんにちは。「ミラバケッソ」を軽自動車の車種名だと思っている衛澤です。
近いうちに二度めの渡航が控えているので、その資金捻出のためにここ暫く生活費を切り詰めて細々と暮らしているのですが、こういうときに限って劇場で観ておきたい映画が沢山公開されます。どうしてこう、これでもかとばかりに似たような時期に沢山おもしろそうな作品を公開するのでしょう。映画一本観るのには「えいやっ」という気合いと思い切りが要るというのに。
先ずは年頭から順を追って見てみましょう。見逃してしまった映画たち。
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KIDS」
原作はよく知らないものの粗筋を聞いてみるとおもしろそうだ。玉木宏&小池徹平という組み合わせも興味深い。あと、この映画の前に撮影された「のだめカンタービレ」のSPで玉木くんが激痩せしていたのでその後が気になった。
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潜水服は蝶の夢を見る」
地元の映画館では上映がなかった&この時期の私は体調が悪くて自宅から自力では出られなかった。この時期に観たら気分が落ちたかも。
脳溢血で全身麻痺になったものの意識ははっきりしている人の視点の物語。
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奈緒子」
テレビでのプロモーションをよく目にして気にはなっていたのだが、「気になるな」と思っているうちに公開期間が終わってしまった(私が体験する最もよくあるパターン)。奈緒子役の上野樹里さんの役者魂にはとても惹きつけられる。彼女が出ている作品は全部観たい。
原作漫画があるらしいが、未読。
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Sweet Rain 死神の精度」
死神と言いつつ「神」の力を持たない男が「あの世」と「この世」の境いにいる人間の前に現れる。「よくある感じ」にならしてしまうとこんな物語。こういう雛形の御話は好きなので観たいと思った。思っているうちに公開期間がおわった(いつものパターン)。
原作は伊坂幸太郎氏の小説。伊坂作品をずっと読んでみたいと考えてはいるが何処から手をつけるべきか判らないでいるので伊坂ファンのみなさん御指導御願いします。
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名探偵コナン戦慄の楽譜(フルスコア)」
封切日を手帳に書き込んだりして愉しみにしていた割りには重い腰が上がらず、昨年の「紺碧の棺(ジョリーロジャー)」同様見逃してしまった。
原作は一三年続く長寿連載漫画。
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アフタースクール」
大泉洋主演のドタバタ探偵もの。昨今めずらしくなった原作のない映画。最初は概要すら判らずにいたが封切日が過ぎるとあちこちから好評が聞こえてくるようになったので観に行く気になった。
さあ観るぞと映画館の上映日程を調べたらもう終わっていた。
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僕の彼女はサイボーグ」
タイトル通りの御話。主人公が「さえない大学生二一歳のジロー」。これが頭の何処かにちょっと引っ掛かる。それを演じるのがちょっと気になる俳優、小出恵介くんというのも。
何故観なかったのか記憶にない。せっかく「アフロではない小出恵介」を認識するチャンスだったのに。いまだにアフロがなかったら彼だと判らないヨ。
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ザ・マジックアワー」
三谷幸喜監督作品。テレビCMの画面からおもしろさが滲み出していた。この映画は劇場の大きな銀幕で観なければと思っていたのに、観るタイミングを逃してしまった。
テレビで観てもおもしろさ半減だろう。「THE有頂天ホテル」がそうだったもの。
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スピードレーサー」
昭和のアニメーション「マッハGoGoGo!」を「マトリックス」で一躍有名になったウォシャウスキー兄弟が実写でリメイク。竜の子世代ならぜひ観たい一本。
原作アニメーションをオンタイムで観ていた或る人が「実写だけどちゃんと「マッハGoGoGo!」だ。クライマックスでは原作と同じ曲が流れて鳥肌モノ」と言っていたのを聞いて観に行く気になっていたが、いつの間にか公開が終わっていた。
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ドラゴン・キングダム」
物語はよく知らないのだが、ジェット・リーとジャッキー・チェンが組手をするのだから観なければいけないだろう。むしろ物語は要らないから二時間ずっと組演武を見せてほしいくらいだ。
この映画に関しての情報は何故か少なく、いつ公開されていつ終わったのかすら判らないままだ。
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スカイ・クロラ」
森博嗣氏の小説が原作、押井守監督作品。観ようかどうしようか迷いに迷う。飛行機の話ではなく艦の話だったら直ぐにでも映画館に出掛けたかもしれない。飛行機は自動車と並んであまり私の興味を引いてくれない機械なので。
ところが私が大好きな
あずまきよひこ先生が「興味ある人は、これは映画館に見に行っといた方がいい」と仰っていたので映画館に行かねばと奮起したのだが、公開が終わっていた。口惜しい。
このように、まだ九月なのに見そびれた映画が一〇本以上。更にはたったいまも観たい映画がまだあるのです。越年するまでに私はいったい何本の映画に残念なことをしてしまうことでしょう。
次に挙げるのがただいま観たいと思っていてまだ観ていない映画です。
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デトロイト・メタル・シティ」
白泉社「ヤングアニマル」連載の漫画が原作。詳しくは知らない。ただ松山ケンイチくんの化けっぷりを観たい。
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グーグーだって猫である」
大島弓子原作、猫の御話、上野樹里出演。これだけ条件が重なったら観たいでしょう。
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20世紀少年」
浦沢直樹原作、堤幸彦監督作品。浦沢作品も堤作品も好きなので、二者のクロスオーバーにはとても興味がある。豊川悦司さんのオッチョが案外しっくりきていて吃驚。
いま最も観に行く可能性が高い作品。
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容疑者Xの献身」
東野圭吾氏悲願の直木賞受賞作が原作。テレビドラマ「ガリレオ」の延長線上にある作品。余程おもしろくないとドラマを見ない私が偶然見はじめて最終話まで続けて見てしまった作品なので映画も期待してもいいかな、と。
ただ「どうしても」と思わせるものがない。ほかの作品を見たらここまで手がまわらなさそう。
「たったいま」観たいものだけで四本ありますよ。こんなに重なってしまうということは、映画業界が電磁波で私の脳をスキャンして私の好きそうな物語やら俳優やらを調べて私好みの映画を沢山制作して順次(一斉にではないところがミソ)公開して私の財政を困窮させようとしているに違いないないない。
という妄想を抱いて、しかしその妄想こそが実は現実でしたという物語の主人公になった妄想を抱かずにはいられません(故意にマトリョーシカ文にしていますので気を付けて読んでくださいね)。
続々と公開される映画も気になるところですが、けちけちお金を貯めて渡航しようという国の情勢が何だか物騒なのも気になります。なるたけ穏便に早期解決してほしいものです。