2006年11月19日(日) いまも昔も。
金曜日の午後から土曜日の早朝まで、一丁気合いを入れて原稿作業。通常よりも沢山の枚数を書き上げておいて、土曜日の夜の外出に備える。
昨日土曜日の夜には大阪に住む友人宅に招んで貰って、もう一人の友人と一緒に三人で、韓国味噌を使ったちょっとびりっと辛い鍋を喰った。ほんの少ーしだけど、八年ぶりくらいに酒を飲んだ。前に飲んだのはまだ女性として働きに出ていた頃だ。前に飲んだときと同じように頭の天辺まで真っ赤になった。
野郎ばかりが寄り集まって夜中に飲みながら話し込むのも、結構愉しい。
行き掛けは電車で、帰りは一緒に御邪魔した友人の自動車で移動した。行き掛けの電車の中ではMP3プレイヤで音楽を聴いていた。一九八〇年代後半から一九九〇年代半ば辺りの曲が沢山入っている。一曲聴く度に「この曲が流行った頃は……」、「この曲を聴いていた頃は……」と何となく思い返された。どの曲の頃もぼくはいつも「書いていた」。
無作為に複数のアーティストの曲を選択して収録しているのに、どの曲も例外なく原稿を書くときに聴いたことがあるものだった。ぼくはどんなときにもいつも「書く」ということをしてきたのだと、改めて思った。
電車の中でぼくの近くの席にすわっていた二〇歳過ぎくらいの女の子が、学校帰りなのか鞄の中からファイルを取り出して開いていた。ちょっと覗き込んでみるとそれは譜面で、五線譜を見ただけではぼくはどんな曲なのか判らないから譜面上に曲題を探してみてみると、ベートーベンの交響曲第七番だった。テレビドラマ版「のだめカンタービレ」のオープニングに使われている曲だ。
おそらく音楽学校の生徒なのだろうその女の子よりも、傍に立って吊り革に捕まっていた白髪混じりのおじさんの方が一生懸命にその譜面を見ていた。「食い入るように」とはこういうことを言うのだと思った。
【今日のどないなん?】
床に直接座椅子を置いて、それにすわって長時間書きものをすると腰が痛む。腰痛予防に円座クッションは有効だろうか?