衛澤のどーでもよさげ。
2006年03月22日(水) 求ム。

久し振りにトレーニングジムに行って動きまわると、昨日まで身体の中に沈殿していた重さや怠さが一遍に吹き飛んで、窮めて爽快であります。やっぱり動くようにできているものは、動く範囲でできるだけ動かしてやるのがよろしいようです。その点は機械も人間も同じですね。

さて、出版社に直ちに納めなければならない原稿は、今月分については月初めに立てる予定よりも早くに書き上がっていますので、今月の末日までは依頼によらないものを書こうとしています。長編です。ほぼ毎月依頼がある短編はこの数箇月の間、とてもスムースに書き上がっているのですが、長編はここ二年ほど書いていなくてブランクがあるためか苦戦しています。
短編はほぼ完成に近い状態まで書き上がった後から全体像を修正する、ということもさほどの手間にならずにできるのですが、長編となるとそれも難しくなるのでコンテを切る段階で可能な限り細部までつくり込んでおく必要があります。しかし、これがなかなか簡単にできるものではなかったりします。

御陰で、筆記具を持って机に向かってはいるものの五時間経っても机上の紙は真っ白、ということも、原稿執筆の段階に入るまでは決してめずらしいことではありません。この作業をちゃちゃっとやってしまう人も勿論いるのですが、もともとぼくの仕事が遅いせいもあり、今日も「あー」とか「うー」とか唸っているうちに午辺りからはじめた仕事が進まないままに日没を迎えてしまいました。
こういうときは自分ひとりで考えることの限界に行き当たっているときで、誰かに相談すれば短時間でするりと解決したりもするのですが、何しろ相談できる人が近くにいません。相談する相手は、勿論物語を書く人でなければ相談する方もされる方も困る訳ですが、残念ながらぼくが声を掛けられる範囲にはそういう人がいないのですねえ。

さあて、どうしたものかな。


【今日の切望】
大林宣彦監督による「サボテンとバントライン」映像化。


エンピツユニオン


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