2005年12月28日(水) 隙隙大隙(Do you love me ?)。
本日は御用納めですね。みなさん無事に仕事を納めることができましたでしょうか。私ですか。私は納めている場合ではないんでございますのよちくしょーてやんでいおーほほほもう何を言っているんだか自分でも。
赤日でも平日でも正月でもそうでないときでも仕事をする私ですが、とにかく一年の区切りがやってくるので歯の検診とメンテナンスのため歯科医に行ってきました。よ。
メンテナンスというのは要するに歯石除去です。どんなに上手に歯磨きしていても歯石というものはどうしてもついてしまうものなので少なくとも半年に一遍は検診も兼ねて歯石除去に来るように、とかかりつけの歯科医先生は仰っていました。お言い付け通りに言ってきた訳です。
歯石除去というのはとても疲れます。何故あんなにも疲れるのか私もよく判らずにいるのですが、終わると憔悴しています。歯科衛生士のお姉さんに毎回「大丈夫ですか?」と訊ねられてしまうほどです。
歯石除去はとても痛いときとさほど痛くないときとがあります。それはひとえに担当の歯科衛生士さんの技倆によるのですが、今日の衛生士さんは「当たり」で幾らか安心でした。痛くなければ、診察台に横になって口を開けているだけでよろしいです。
しかし、歯石除去というのは若干時間が掛かるもので、その間、口を開けてぼんやりしているだけでは大変勿体ないので書きたい御話の構想に充てます。でもね。
普段そんなにも開く機会なんて滅多にないよってくらいでっかく口を開ける姿勢を持続しつつ口蓋の奥で発生している周波数の高い音が頭蓋全体に響くというような状況では、たいしたことは考えられないのねん。おまけに血塗れになるしな。
それでも上顎下顎各一五分程度の間に四〇〇字詰原稿用紙にして一〇枚程度のことを考えることはできました。
久し振りに通院するものですから前回の通院からいままでの間に歯には変化もあります。歯の様子を見て衛生士さんが「×番インレー、△番レジン、○番□番クラウン……」と治療した歯と治療の方法を読み上げるのを聞きながら「キャスト」とか「フォルモ」とか言われたらどうしよう、などとちょっとしたスリルを味わっていました。この話は立体造形用の素材に詳しい人だけ鼻先で笑ってください。
歯石除去が終わると歯間に大きな隙間ができたような清々しい不安が口腔内に充満していました。
【今日の鉄則】
バウムクーヘンは外側から一枚ずつ!