2003年10月01日(水)
秋の雑感

窓の下に見える田んぼの稲が稔っている。穂のアーチがはっきりしてきた。

後期の始まりだ。明日から講義もワークショップも同時に始まる。

この間インターネットで買ったBRIELのコーヒーミルがうまく作動しない。エスプレッソに最適といううたい文句だったが、豆が粉末にまでならない。だまされた?という疑念が一瞬よぎる。今は業者からの返事待ち。

空間探し。ワークショップや稽古のための空間の確保。これが曲者だ。その点、大学というところは恵まれている。

振り付け探し。人間のからだの動きには限界がある。にもかかわらず踊りの振りは無限だ。ちょうどメロディはたった12音の音階しかないのに無限の可能性を秘めているように。問題はそれを探し出す能力だ。

ことば探し。気配探し……。

また、前の道を中学生が集団で走っている。時折指導の先生の叫び声が聞こえる。当たり前だが、先頭の集団は走り、最後尾の集団は歩いている。「走れえ!」という声が響く。それで走り出すものもいれば、歩きつづけるものもいる。ああ、人生だな!


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