2003年09月15日(月)
酒蔵への道〜その2

土日の稽古で、こんどの劇の第一の扉(全部で4つある)の大枠のかたちがついた。今回は下座と役者の呼吸が大事なので、これからの稽古は念入りに息を合わせないと、生煮えの舞台になってしまうから気をつけねば。

かぼちゃ絶叫、トンネル讃歌がほぼ決まり、かもめの2場面の型もついたが、舞台として、熟すのはまだまださきの話だ。

できれば、1から4までの扉がすべて独特な空気で満たされていればと思う。人間一度確定すると、それに執着してしまう習性があるので、潔く離れる覚悟が必要だ。棄てるべきは棄てるべし。

いつも思うことだが、舞台の初日を迎えるまでにどれほどの場面を棄てたかが、舞台の成功の鍵だ。棄てる余裕(精神、時間)がないと舞台は生硬なものに成り下がる。たくさん生んで、気前よく棄てて、はじめてモノが作り出せる。


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