2002年02月01日(金) |
「少女革命ウテナ」(とりこ) |
ウテナ、見終わりました。
全話通して見て、劇場版まで見返してもやっぱり分からないことばかりなんですが、それがストレスにならないあたりがエヴァとの違いかな。 「謎」が隙ではなく余裕に感じられるっていうか。 色んな受け止め方が在って当然、見る人によって全く違う様相が立ち現れるような造りに敢えてしてあるんですよ、と。 ロールシャッハテストみたいなアニメ?
勘違いしてましたが、さいとうちほによる漫画は原作ではなかったんですね。アニメと漫画の関係はエヴァのそれと同じみたいですね。 漫画はささっと立ち読みしただけですが、アニメの面白い部分がすっぽり抜け落ちてる感が。 でも、さいとう氏の少女漫画絵であのお話をやるってのがインモラルでいいんですよねえ。 やはりあの絵は欠かせない。
橋本カツヨコンテ回には再度うーむと唸らされましたが、それ以外の回も凄かったんですね。どれもこれも面白い上に個性豊か、回を追うごとに各々のスタイルもはっきりしてきてテンションも高まって何だかもうとんでもないことにーーーでも終わってみると総て無理なく「ウテナ」の物語に収まっている。お見事。
アニメだからできる表現……アニメでないとここまで面白くならないんだろうなあ、って見ている間ずーっと感じていました。 絵って面白い。絵が動くのって面白いなあ、って。
あとアニメでこれほど毒を感じたのは初めてかも。 毒を売り物にしてる作品じゃないのに。 毒・・・・・・・・・・・・・・・結構美味しかったかも。
そんな私の一押しキャラは枝織です。ここまで女のいやらしさ満載だといっそ清々しい(笑)次いで樹璃。ほぼパーフェクトな理想の女性、なのに…というところに惹かれます。枝織と樹璃はセットで好きですね。瑠果との組み合わせより断然こっち。瑠果の思いには泣かされましたけど。 それ以外のキャラも一癖もふた癖もあってみんないいんだなあ。若葉みたいなフツーの子にも別の顔を用意してくれて。 脇キャラの濃ゆさに負けてるかな?と心配だったウテナも終盤で凄味が出てきてよかったなあ。最後は文句無くかっこいいし。気持ちよい終わり方でした。
最終回まで見終えた今、とにかくもう一度最初から見たい。絶対見方変わってると思う。 きっと何度も見返したくなるからソフト買っちゃった方がお得かな。 また思い出したように語りはじめるかもしれません(笑)
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