2001年09月11日(火) |
今さら『もののけ姫』と『紅の豚』(とりこ) |
そういうわけで↓、現在わたしは宮崎駿祭り。『千と千尋』熱に浮かされて借りてきた『もののけ姫』と『紅の豚』を見ました。これが初めて。 今さらですけど、感想を書き留めておきます。
『紅の豚』 それまでは新作を楽しみにしていたのに、不思議と見る気にならなかった作品。そのままずーっと。深い理由はなくて、ただなんとなく。 で、観てみると…ああ、なんとなく観なかったのがなんとなくわかるなあ、とわかりました。(全然わからんぞっ!) なのになのに、これがめちゃくちゃ面白い〜〜〜!! ぼけーっと観てても、ああ、楽しんで作ったんだろうなあ、というのがびんびん伝わってきて。面白いもの作れる人が好きなものばかり詰め込んで作ったものだもの、つまらないわけないよねー。 観ている間中とっても楽しんで、それでおしまい。 頭の先からしっぽまでしゃぶり尽くして骨もばりばりいただいて、あーおいしかった、ごちそうさま。あれ、でも何食べたんだっけ?みたいな作品。 豚の語る「お話」やマダムの回想シーンには圧倒されたのにねえ? それが悪いって言いたいんじゃないのよ。後になーんにも残らない、それはそれで気持ちよくていいのだ。 私の中では『千と千尋』の対極にある作品かもしれないな。
しかし想像はしていたけど、ほんっとに趣味!だけで出来ている作品だこと。 今回『千と千尋』がらみで読んだ中に「紅の豚は中年のために作った作品なのに、これが一番好きだという小学生の男の子がいて驚いた」というような監督の発言があって、ちょっと可笑しかったです。 そりゃ中年は中年だろうけど、「少年の心を持ち続けてる」中年男でしょうが、誰がどう見たって。
『もののけ姫』 こちらははっきりと敬遠していた作品。 だってさあ、難しそうだしさあ、いい加減な気持で観たら怒られそうなんだもんなー。 などと思いこんでいたので、観たら拍子抜け。なんだ、全然分かりやすいじゃん! 見る人が見れば色々ふか〜く考えさせられる所はあるんだろうけど、そんなの関係なく娯楽作品として充分楽しめるじゃないのよー。 そうだった。宮崎駿はどこまで行ってもエンターテイメントの人なのでした。忘れてたよ。何よりもお客さんを楽しませずにはおられないという。 う〜劇場で観れば良かったな〜〜。すっごく後悔。んもーつまらない先入観持つもんじゃありませんねー。何が見たいってそりゃもうタタリ神。気持ち悪いようないいような。怖いもの見たさだわ。だいだらぼっちがきれいで怖くてでかくてゆらゆら動いてていいのだー。シシ神さまも身軽でじじい顔でうっとりなのだー。コダマがかくかくわやわやいっぱいなのだーーー。 ついでにサンが山犬の背中に乗って走り回るのに謎の既視感。しばらく悩んでわかった。「戦争」でした。あれ、馬に見えないし(何の事やらわからんぞー)。
にしても、あそこまで『ナウシカ』してていいんだろうか?と心配になってしまいました……って問題ないね。本人がリメイクしてるんだから。でもって『ナウシカ』より『ナウシカ』(漫画版)に近い気がする。 好き、というより気になって時々見たくなる作品になりそう。DVD欲しいなあ。
次は『耳をすませば』です。他のジブリ作品も見ます。
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