浅間日記

2012年08月26日(日) 経験と日常

Aの舞台の中日。
楽屋口で待つ。

開口一番、豪勢な食事をしたい、などという。
舞台がはねた際の、心境なのだろう。

興奮さめやらず日常にもどりたくない気分のAには可哀想であるが、
日常の波は容赦なく押し寄せてくるのだ。

かくしてAは、帰宅して、納豆ご飯と味噌汁を食べ、赤ん坊をなでて、
カーテンコールから2時間後には、嘆息しながら勉強机で粛々と宿題をするのであった。


こうした日常にもどれることをありがたく思ったほうがいいよ、と苦笑しながら言う。
戻れる日常をもたない人もいるだろうからね、と。

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