都内での長丁場の会議に出かける。 地下鉄に乗ろうと切符売り場へ向かった時、奇妙な表示に目が留まった。
それは運賃表で、路線図の駅ごとに運賃が表示されている、 切符売り場にはごく当たり前のものなのだけれど、 奇妙なのは、一部の駅について、金額表示が空欄になっている。
みると、壁に一枚の張り紙があって、何かその理由が書かれている。 文言を書き写してくればよかったといささか悔やまれるが、 要するに、推奨ルートでないものは料金表示をしていない、ということだ。 詳細は駅員にお問い合わせ下さい、とある。
*
よくわからない。 誰にとって、どういう観点からの推奨ルートなのか。 何らかの理由のもとに推奨したいルートがあるとしても、 運賃情報という、運輸業務のベースみたいな情報を提供しないのは、 どうしてなのだろう。
*
路線図の中にちりばめられた、空白の駅は不気味である。 クラスメイトにある日突然無視され始める、というのにも似ている。
いったい何が気に入らなかったのだろうか。
それとも、気味悪く思うのはひょっこり都心に現れた自分だけで、 日常的に改札を通り抜ける大勢の人達は、もしかしたら事情を知っているのだろうか。
2009年01月25日(日) 危機と免疫 2007年01月25日(木) 2006年01月25日(水) 2004年01月25日(日) 国民総ガス抜き表現者
|