浅間日記

2010年12月20日(月) 感謝と別れ

日帰り上京。

Aさんとの電話が終日すれ違い、やっと連絡がついたのは、
帰り着いた駅のコンコースだった。

実は、と恩師であるSさんの訃報をきかされる。
肺への転移が見つかったがんは、結局Sさんをそのまま連れて行ってしまった。


ああそれでか、と合点がいった。
週末にみた夜空は、きっとお別れの空だったのだ。
あの時私はきっと、旅立ってゆくSさんにさよならをしていたのに違いない。



もうSさんにお会いできない。新橋で杯を重ねることも二度とない。

死別は、いずれ、とか、いつか、という、
曖昧に希望を残す余地がないことを思い知らされる。



別れは寂しいが、出会えたことに感謝したいと思っている。

ただ、最後にきちんと、ありがとうございますと言いたかったなと、
それが心残りである。

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2006年12月20日(水) 和室的予算案
2005年12月20日(火) 書き入れ時の貧しさ
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