キューポラの街、にて仕事。 久々の旅烏である。
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このenpituという日記には、気に入った記事を登録するMy登録という機能があって、要するにお気に入り登録機能なのだが、 人々の役に立つ有用で素晴らしい日記を書く方はともかく、自分にはほとんど無縁のものである。
人様の目に触れて仕方がないものならひっそりと帳面にでも書いておけ、と言われそうであるが、人の目を意識した緊張感のある文章を綴りたいという煩悩から離れられない。
それはともかく、ほとんど稀に、拙記事をたまには読んでやろう、という有難い方が、おられるのである。
かといって、よほどの縁がなければ、その方の書いているものに向かうことがない無礼を、私はやっている。無礼なことである。
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ふとしたタイミングで、そうした無礼をしている方の書いたものを拝読した。 それはなぜかと言うと、「この日記を読んでくれた方へ」というタイトルがあったからである。
闘病というジャンルで執筆されていたその方は、7月に逝去された、という報告が、簡単に書いてあった。 過去のものを拝読すると、命の最後の輝きと葛藤が、克明に認められていた。
どうして、この方は、この最期の時にあって貴重な時間を、この何の得もない文章にお付き合いくださったのだろうか。
果たして私はこの方の、何かの救いになったのだろうか。 もう少し縁をつなぐべきだったのではないか。
今はただご冥福を祈るばかりである。
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書いたものが全て、であり、書いたことは全てである。 ネットの中へリリースされた自己表現が、意図せずに人とつながることの重みを、いささか自意識過剰なのかもしれないが、それでも感じておきたいと思う。
2008年01月27日(日) 財閥温泉 2007年01月27日(土) 2006年01月27日(金) ビーフとストーブ
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