Hが山にでかけない、極めて珍しい連休。 近くの山寺の厄除け祭りにでかける。
日本の社寺仏閣は、宗教施設であると同時に娯楽施設である。
本堂はもちろん、池や山門のしつらえ、鐘突堂は、どんなテーマパークの施設にも見劣りせず人目をひきつける。 薬師如来などの仏像群は、人の心に癒しをもたらす愛すべきキャラクターである。
長い参道を歩いた後、サービスのお茶とともに販売される厄除け饅頭に手が伸びないはずがない。 もちろん、破魔矢やお守りなどのグッズも充実している。 鐘突きやおみくじといったアクティビティも、人を引き付ける。
加えて、様々なしかけ。 寺の一隅で小さな餅の一片を、厄除け餅と称して無料配布していた。 何かと思えば、ご利益があったと思えば次の年に倍の量の餅を奉納する、というルールだそうである。 このしゃれた小さな約束は、リピーターをよぶしかけである。
ご開帳と称してご本尊を数年に一度だけ公開するのは、マンネリ化を防ぐ装置である。
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人々の心躍る気持ちをつかむというのは、集客施設に欠かせないことであり、 日本においてそのヒントは、確かに社寺仏閣にある。
無一文で参拝する人も持てる人と等しいホスピタリティで迎えられ、かつ、 対価を伴う魅力ある付加価値が準備されることの、どちらも両方あるのがよい。
2007年01月14日(日) 同じリンクの中にいる 2005年01月14日(金) 腹ふくるるわざなり 2004年01月14日(水) 今日から日記はじめます
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