2007年01月14日(日) |
同じリンクの中にいる |
Aを連れて、山の上のスケートリンクへ。
スケートは−私が推測する限り−スキーをしのぐ、 信州の真のウィンタースポーツなのである。
Aと二人、おそるおそる受付をすませ、靴を履き、 びくびくとリンクにあがる。 Aは初めてだし、私だって同じようなもの。
ものすごいスピードスケートの選手がいる、と思ったら、 競技用のスーツを着た小学校2年生ぐらいの子ども。 よく見ると、もっと小さい子もいる。
おじいさんやおばあさんだって、美しいフォームで気持ちよさそうに滑っている。 お母さんと娘がクルクル回っている。
我々にとって無情と言うほどレベルの違う人ばかりが滑っている。 気を取り直して、Aと手をつないで、リンクの端をヨチヨチ歩く。
転んでばかりのAは、なぜ自分はあの子達のように出来ないのかと、 嫉妬心のあまり無口であるが、3周もすると大分慣れてきた。
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私達は、同じサーキットの中にいる。 上手な人も、そうでない人も。
リンクそのものにグレードはなく、みな等しく、平滑な氷の上にいる。 それぞれのやり方で、冬の晴れた日の素朴な遊びに、幸せを感じている。
2005年01月14日(金) 腹ふくるるわざなり 2004年01月14日(水) 今日から日記はじめます
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