浅間日記

2007年11月13日(火) 土地に嫁ぐ

立冬も過ぎ、「今朝は冷えたねえ」というのが朝の挨拶がわりになってくる。

でも、まだまだ。
黄金色だった葉が枯葉色にくすんでも、
まだ私はそこに新緑を思い浮かべることができる。
春の田の蛙の声も、夏の日差しや蝉の喧騒も、まだ自分の中にある。

そういう生命の残像を一切許さない寒さが、本当の冬の始まりだ。
そして、それまでにはまだ少し時間がある。

短くなる日差しに怯えていた数年前に比べて、今年はタフである。

嫁に来た身であったなら、ここで結んだ血縁も地について、
故郷は遠くなりにけりとしみじみ思うのかもしれない。

2006年11月13日(月) 煮えたぎる子どもたち


 < 過去   INDEX  未来 >


ipa [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加