朝から木曽路にて仕事。
先週よりも確実に秋が深まっている。 空気の冷え方が違うから、そのことは山に入る前からわかる。
ガタガタと山道をたどって、谷の奥へ奥へと入る。 青空はいっそう澄みわたって、高度を増すごとに稜線を浮かび上がらせる。 森の中はもう蝉も鳥も鳴かず、静寂だけがそこにある。
山は黙々と、色彩パターンを多様にしていく。 イロハモミジもイタヤカエデも赤く色づいたし、 カラマツもダケカンバも、じきに黄金色へと変わるだろう。 その一方で、ヒノキやツガの針葉樹は、深い緑を継続するだろう。
見渡す限りの山々で一斉におきる、これだけの視覚上の大変化が、 無音のうちに進行する不思議である。
2006年10月25日(水) 2005年10月25日(火)
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