浅間日記

2007年10月25日(木) 無音のシンフォニー

朝から木曽路にて仕事。

先週よりも確実に秋が深まっている。
空気の冷え方が違うから、そのことは山に入る前からわかる。

ガタガタと山道をたどって、谷の奥へ奥へと入る。
青空はいっそう澄みわたって、高度を増すごとに稜線を浮かび上がらせる。
森の中はもう蝉も鳥も鳴かず、静寂だけがそこにある。

山は黙々と、色彩パターンを多様にしていく。
イロハモミジもイタヤカエデも赤く色づいたし、
カラマツもダケカンバも、じきに黄金色へと変わるだろう。
その一方で、ヒノキやツガの針葉樹は、深い緑を継続するだろう。

見渡す限りの山々で一斉におきる、これだけの視覚上の大変化が、
無音のうちに進行する不思議である。

2006年10月25日(水) 
2005年10月25日(火) 


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