浅間日記

2007年08月13日(月) 夏記録1:Who are you?

山の家へ。
Sちゃん一家もやってきて、もはや恒例の避暑。

イチゴを採りに行こうと決めて、林道沿いに歩いていく。
赤いルビーみたいな実を見つけるや否や、Aはイノシシみたいにブッシュの中へ。
負けじとHちゃんも、あっちの枝をつかみ、こっちに踏ん張り中へ。
慣れない遊びをしっかり楽しんで、大したものである。

田舎のねずみと都会のねずみみたいに、違いを楽しむ二人であるけれど、
違いを思うのはHちゃんだけではない。
Aの野生児ぶりに誰よりも口をあんぐり開けているのは、私なのだ。



この人は−深い淵へ飛び込み、茨の薮をノシノシ歩き回り、
蝉を手づかみにするAは−、
確かに私の子どもかもしれないが、私だけに育てられた子ではない。

そうであるはずがない。
私の−都会のねずみの−いかなる幼少時のエピソードにも、
Aのするような活動は含まれていないのだ。

日焼けしてイチゴをほお張る河童に向かって、
あなたは一体誰ですかと心の中で思う。

2006年08月13日(日) 見解


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