憔悴したまま新年度を迎える。 東京の桜は花見のタイミングだが、外に出る気がしない。
内閣府が3月31日発表した、社会意識に関する世論調査結果。 現在の日本の状況について「悪い方向に向かっている」と思う分野を複数回答で聞いたところ、教育が前回(06年)から12.3ポイント増え36.1%となり、98年にこの質問を盛り込んで以来最高で、初のトップとなった、というニュース。
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何が原因で悪い方向に向かっていると皆が判断するのか、 それを併記しなければ、中途半端な世論調査はいいように政争の具とされる。
いじめや自殺の問題は、今回以前から問題だったから、 今回増加の原因とは考えにくい。
今回の回答結果について、「子ども達に反社会的な問題があるから」と、 そういう因縁をつけて解釈するのは、適当でないと思う。
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教育基本法はじめ、諸々の制度が気味悪く動き、 今後も加速しそうな、そういう不吉な兆候を、 −道徳を教科に取り入れるとか、集団自決の強要に関する記述が突然教科書から消えるとか− 国民は「悪い方向」と評しているのではないか。 少なくとも、私はそう思っている。
2006年04月01日(土) すすめボート 2005年04月01日(金) fool 2004年04月01日(木)
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