2007年02月11日(日) |
根を張り枝を張るもの |
大勢の子ども達とともに賑やかしく、山の家で朝を迎える。 我家の可哀相なモミの木を、ようやく山に戻す日が来た。
クリスマスに山から我家にやってきて歓待されたのはつかの間で、 根鉢がむき出しのまま放置され、年越しや節分に付き合わされていた。
ちゃんと活着することを祈りながら、尾根沿いのよさそうな場所に植える。 クリスマスありがとうと、子ども達に礼を言わせる。
里を見てきたモミの木は、深山の木や獣達に一体何をレポートするだろうか。 台所のカレーの匂いや白熱灯やラジオの音について話すだろうか。 そしてこの先何百年生きるとして、自分の数奇な運命を覚えているだろうか。
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