朝の台所で味噌汁をこしらえながら、ラジオ。
インドでは、富裕層でもなく貧困層でもない中間層が、ここ数年で増加している。 中間層は3億人と推定され、家電や車などの購買意欲が高く、 テレビをもつ家も増えてきました、とラジオで言っている。
羨ましいなあと思う。 我家はラジオしかないが、羨ましいのはTVを所有していることではない。 TVの所有と豊かさが、未だ結びついていることである。
テレビの所有と豊かさは、わが国ではもはや何の関係もない。 放送文化が廃頽してしまえば、受信機などただの箱だ。
どんなに大型であろうが高性能であろうが、何のプレミアムもない。 一体、社会の不安や閉塞感の増幅装置を、 大型で高性能にする必要があるだろうか?
大切なのは、放送技術ではなく放送文化だと思う。
世界に誇る哲学や宗教や医学を生み出した彼の国の方々へ、 大変に、まことに僭越ながら、助言申し上げたい。
2006年01月24日(火) ALOS! 2005年01月24日(月) 一見にしかず
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