寝具を乾かしにランドリーへ。
大きなドラム式乾燥機へ、どさどさと放り込む。
つけっぱなしのTVは、松坂何某の話題。 野球というのは本当に懲りないことをやっている。
このまったく興味のわかない、一人の野球プレイヤーの出来事について、 興味がわかない理由をひとしきり自分自身に脳内演説しても、 まだ乾燥機は終わらない。
手持ち無沙汰で仕方がないから、 ぐるぐると回転する乾燥機のドラムを呆けた顔で凝視する。
我家のタオルケットやシーツは、巨大な乾燥ドラムのなかで塊となり、 ドラムの回転に身をゆだねている。 ドラムの真上にくると、真下にどすんと落下して、また真上に運ばれる。
ところが、あるときこの塊はきれいにほどけて、 新体操のリボンみたいにクルクルヒラヒラと広がって回るようになる。
塊型よりもこの「ヒラヒラ型」のほうが、洗濯物がドラムの中で広がって回るから、よく乾く気がする。
これを心待ちにして、よくよく見ていると、どうやらこれには一定の法則があるらしく、 塊状回転時間と、ヒラヒラ状回転時間は大体同じぐらいの間隔で順々にやってくるのだ。
誰かこれを科学的に説明してくれる人はいませんか、 できれば数式で表してもらえると嬉しいのですが、と ランドリーの他の客へ片っ端から聞いてまわりたい気持ちを抑えつつ、 無事に乾いた寝具をたたんで車に押し込み、家にもどる。
2005年12月17日(土) 興行考 2004年12月17日(金) 童話再び・駄文
|