お隣へ、新築のお祝いに出かける。
大人の集まりに途中で退屈したAときたら、 普段見ないテレビをここぞとばかりに2時間も見続け、 それがあまりに面白かったのか、その日の寝しなに長々と報告会をしてくれた。
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オーバーアクションで唄った挙句、鐘が1つしか鳴らなかった人の話。 おそらくは、NHKの「のどじまん」であろう。 Aは猛烈に可笑しかったのらしい。
海水を天秤桶で汲み上げて、塩田をつくって釜焚で塩を作る話。 Aによる製造工程の解説はかなり怪しいが、本人は自信たっぷりに、 もうこれで自分はいつでも塩をつくることができると豪語する。
次はマラソン大会の話。 アフリカの人が一番だったが、なぜ月桂冠を頭に載せるのかと問われる。 こうした質問は、親として直答しなければならない。例えわからなくても。 という訳で、いつものように法螺話。
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今日はたくさんテレビを見て、ひとつ利口になってよかったね、と総括コメント。
すると、でも嫌なテレビも少しあったよ、と急に声をひそめる。 Aは特別に小さな声で、ゆっくりと、それはね戦争の話、と言った。
2004年12月03日(金) 義援金の配分
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