障子の張替えは果てしもなく続く。いささかうんざりである。 思うように綺麗にいかないのが、それに拍車をかける。
傍らにラジオ。日曜討論を聴く。教育基本法改正についての論議。
自民党の甘利氏という人の、 「もうこれは、あまりに当たり前のことですから」という発言。 愛国心に関する部分についての発言である。
この人は、当たり前という概念が如何に脆いものであるか分かっていないか、 そうでなければ、討論の場で論理的に説明することを放棄している。
当たり前なこととそうでないことなど、いとも簡単に引っ繰り返る。 今日の非常識が明日の常識となることは、起こり得る。
脆いだけではない。それは人々の思考を止めさせる危うさを備えている。
常識です、だの、当たり前のことです、というのは、キャッチセールスの常套句であり、 これで、年寄り方が、馬鹿ほどもする健康食品や布団を買わされている。
*
政治家がこういう物言いをした時、 為政者でない者は緊張感をもって受け止めなければならない。
2005年05月14日(土) 慕情の日 2004年05月14日(金) 三倍速の一日
|