浅間日記

2006年05月14日(日) 当然とは何か

障子の張替えは果てしもなく続く。いささかうんざりである。
思うように綺麗にいかないのが、それに拍車をかける。

傍らにラジオ。日曜討論を聴く。教育基本法改正についての論議。

自民党の甘利氏という人の、
「もうこれは、あまりに当たり前のことですから」という発言。
愛国心に関する部分についての発言である。

この人は、当たり前という概念が如何に脆いものであるか分かっていないか、
そうでなければ、討論の場で論理的に説明することを放棄している。

当たり前なこととそうでないことなど、いとも簡単に引っ繰り返る。
今日の非常識が明日の常識となることは、起こり得る。

脆いだけではない。それは人々の思考を止めさせる危うさを備えている。

常識です、だの、当たり前のことです、というのは、キャッチセールスの常套句であり、
これで、年寄り方が、馬鹿ほどもする健康食品や布団を買わされている。



政治家がこういう物言いをした時、
為政者でない者は緊張感をもって受け止めなければならない。

2005年05月14日(土) 慕情の日
2004年05月14日(金) 三倍速の一日


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