2006年04月20日(木) |
20年前の理不尽、現在の理不尽 |
チェルノブイリ原発事故が起きたのは1986年4月26日だから、 今年はちょうど、20年目にあたる。
長野県のこの土地は、ある医療ボランティア基金のお膝元だから、 26日を待たずに、既にいくつかのイベントプログラムが始まっている。 写真展とか、講演会とか。新聞で特集も組まれている。
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この原子力発電所事故は、 人為による、どうしようもない理不尽が、 ものすごく急激な形で人々を襲った出来事の一つだと思う。
現在の廃墟となった家の様子からは、慌しく生活を捨てて出て行った様子が、よくわかるんである。
何も悪いことをしていない市井の人や、 何も知らずにその場所で生を受けた事故後の子ども達が、 ものすごい苦しみの中で生きている。
誰かの意図や悪意のある事故ではなかったにせよ、 20年を経た現在になっても、事故の原因がきちんと解明されていないことや、 事故の時とほぼ同じシステムが通用していることは、何ともやりきれない。
2005年04月20日(水) クールダウン 2004年04月20日(火) 現代鬼子母神
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