年明け第一号の仕事は、とりあえず一段落。
どうも雪の状況が厳しいのは長野県の北の方だけらしい。 この辺りなど降雨すらなく、取水制限がかかりそうな水不足である。
新聞を見ると、秋山郷の除雪作業は、 自衛隊も住民も同じく、シャベル一本での作業である。
その場で気化するとか、水にするとか、 とにかく新しい除雪技術を開発して、特許でもとろうではないか、 と、KさんとHと馬鹿話。
秋山郷の約300人の住人のインフラを確保するために、 自衛隊を要請する事態にまでなったわけだけれど、 挙家離村などという、無粋なことにならなければいいなと思う。 豪勢な道のつけかえも、やらない方がいいだろう。
冬場に外部との連絡手段が途絶えるということは、秋山郷では昔からなのだ。 雪どけの春に外部の人間が訪れたら、ある集落は病気で全員死亡していた、という厳しい過去もある。 また薬もまともに手に入らないため、色々な薬草に混じり、 人骨ですら民間薬として使われていた、という文献もある。
そういう、厳しい履歴をもつ土地なのだ。 情報は距離感を曖昧にする。 都市生活者の常識を、安易に持ち込めない場所があるのだ。
2005年01月12日(水) 将軍様は健在
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