小さい頼まれ仕事を一つすませたら、ぽっかりと手があいた。 スケジュールを改めて確認すると、確かに今週はもう何もすることがない。
これは冬支度のためにどこからかやってきたギフトということにした。
体が凍える前に準備をしないとひどいことになってしまうから、 ムーミン谷のトロルのように、冬の前には周到な準備が必要だ。
秋晴れのベランダへ、冬物を虫干しする。 夏のシャツやなんかを、たたんで箪笥にしまう。
床を拭き、断熱材とカーペットを敷く用意をする。 ストーブのフィルタを掃除する。
着々と手を動かすが、それでもやはり、寒くなるのは憂鬱だ。 冬の寒さと暗さを少しでもなぐさめるために、 クリスマスなんて祝祭日があるのではないかと思ってしまう。
2004年10月13日(水) 奴らの足音のバラード・秋冬編
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