今度は地元で奇祭。大変なことである。 そしてここでも危険度外視の炎が、神に奉納される。
見においでと招待したTちゃんは火が嫌いだったことを、うっかり忘れていた。 しまったと思った時にはもう炎をあげた松明がうろうろする参道にいて、 Tちゃんは舞い上がる火の粉に顔をこわばらせていた。 そして小さいAも、危ないコワイと叫んでいた。
家に火が飛び移ったりしないように注意しているし、危なくなったらちゃんと消防士が水をかけたりするんだよ。 Aに説明しているが、心の中では必死にTちゃんに語りかける。
なぜ神に炎を奉納するのか、と少し納得したAが問う。 答えに窮していると、自分で「神様が元気になるから」という答えを出した。 いい答えだねと、松明の炎から目をそらしながらTちゃんが小さい声で言った。
2004年10月03日(日) ナガランド州を探せ
|