不思議なことに、今回の選挙について、 「自分の考えが反映されたよい結果だった」と言う人を周囲に全くみない。
テレビを見ないせいだろうかと思い、週刊誌等を物色したけれど、 諸手をあげて「これでよかった」という意見は、やはり見あたらない。
「圧勝した」と評するのは客観的な事実であって、意見ではない。 税金が大変に上がるだの、このツケは大きいだの、 マスコミは何しろ「この先大変よ」というアジテートばかりだ。 それを受け入れろと言わんばかりに。
大変になるだろうという予想をするのは勝手だが、 それはもうマスコミの使命から遠く離れている。
あたかも先物取引のように、先々の時代の趨勢を ピタリと予想的中させて悦に入ったとしても、 そんなものは実は全然、社会に関与していないのだ。
大変にならないためにはどうすることが最もよいか、 何が間違っていたのか、これが検証できなくては意味がない。
私たちは意志と未来をもって生きていて、 筋書きは毎日書き換えられていくものなのだから。
2004年09月14日(火) 情報とコミットメントのバランス
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