行きつけの花屋では、Aに好きなように切花を選ばせるのが お休みの日の恒例なのだけれど、 今日は有無を言わせず、大好きな芍薬を選ぶ。
ひんやりした家に戻り、白い陶磁の花瓶に、そっと活ける。 薄暗い家の中に、ビビッドな紅が点火する。
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中国で大規模な抗日デモ。 主に高学歴層の青年達が、その中心なのらしい。 今回のデモも、インターネットを通じて情報を発信している。
天安門事件依頼、中国政府というのは、国家への不満が暴動化するのを ひどく恐れていて、だから体のいい鬱憤晴らしに 抗日を扇動しているのではないか、というのが私の考え。
そんなものに乗せられて自己実現しているつもりの中国の若者よ、 幼いことはやめたまえよ、と、思うのである。
投石したりモノを壊している若者達とそれを取り囲む者の薄ら笑いは、 この行為の動機が、国家間でなく自分たちの内側にあることを物語っている。
これは全く間違った見解かもしれないけれど、 天安門事件で改革を成し遂げられなかった無念や無力感のやり場が、 こういう形で今の若者に引き継がれている、という気がしてならない。
日本はだからといって、国と国民が正面から向かい合えないこの国の、 板ばさみにさせられる覚えはないんである。 あまり馴れ馴れしくしないで欲しい、と思う。
2004年04月10日(土)
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