隣の家の軒先の、梅がちらほら開き始めた。無理もない、この暖かさだ。「3月の水」という曲は南半球でつくられたから本当は秋の初めの頃を歌っているのだけれど、日本で春に聞くのも、悪くないのである。長い厳しい冬があけて、雪解け水が流れ、春の生き物達が動き出そうとする時の躍動感と喜びにぴったりとくる。いつかきっと、3月のブラジルで聴いてみたいと思う。