Hとライブに行く。ファンクミュージックだ。
いい年をして、スガシカオなんかに夢中になっていいのだろうかと 少し、否、かなり不安に思っていたのだけれど、 どうしてもこの男の創った歌から目が離せない。
そう思っていたら、村上春樹が「ずっと好きで聞いている」、 と書いていたので、少しほっとした。
書かれていたのは、オーディオのハイエンド機種を扱う 「ステレオサウンド」という雑誌。 たった8ページのために、2,000円以上も払って入手した。 30万円もするオーディオの記事をすっとばし、読む。 そうこの解釈なんだよ、いいんだよスガシカオは、と、改めて納得する。 同時に、こんな確認作業をしている自分を、少し馬鹿だなと思う。
DVDで見たスガシカオは、何だか軽薄な印象で、 甲高い声でヒヒヒと笑い、どうもペラペラな感じだった。 人間性と創りだす音楽が一致しない不思議から、アマデウスという映画を思い出してしまった。
ステージでの彼はDVDよりも誠実な感じがした。 無駄な語りとペラペラなお愛想から開放されている分、生き生きとしてみえた。
とにもかくにも、Hと音楽で共感できるという、 二人には極めてめずらしい日。
2004年01月29日(木) イマジン銃社会
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