だらだらと年賀状を読み、返事をしたためる。宛名を書く欄も、裏面も全て印刷。いただいておいて文句を言う不遜な自分であるが、こういう業務用なのは、いらないなあ、と思ってしまう。やはり手書きで近況が書かれているものは嬉しい。一行でも。手跡というものは、もはや死語になりつつある。少なくとも年賀状では。祖母が、墨と筆をとり、丁寧に一枚一枚賀状を書いていたことを思い出す。ああいう、ゆったりとした時間の過ごし方が上手な人は、何かについて、2倍も3倍も得しているように思う。