浅間日記

2004年11月20日(土) 不安な気持ちはどう表すか

Aが風邪を引いたので、仕事をキャンセルし看病に2日つきあう。

福島県下の小学校で、香田氏殺害の画像が小学生の中で出回る、というニュース。

佐世保の事件の二の舞になることを恐れてか、
学校側が火消しに必死になっているようだけれど、無駄である。
ニュースにすればするほど、全国に広がる。

子ども達は、知ってしまったのだから。
自分と同じ日本人が、本当に首を切られて殺されたことを。
そういうストレートな事実を。
残虐な場面故に年齢制限のかかるホラー映画の画像や、
たわいもない怪談話どころの比ではない。

同時に、子ども達は知りたがっている。
何故この人は殺されたのか、どうやって殺されたのか、
今イラクで何が起きているか。誰がそうしたのか。



悪意のない好奇心の向こう側にある、子ども達の
「時代に対する不安な気持ち」を汲み取ることができる教師や校長は、
果たしてどれだけいることか。

不安と攻撃は裏表一体なものである。
だからこれは、子どもからのサインだと受け止めた方がいい。
これを取り除かなければ、色々な社会不安の中で、
子ども達は一層、攻撃性を増すのではないかと想像する。

ダイジョウブだから、日本にいれば安全で香田さんは異例のことだから、
そんなもん見るのはよしなさいよ、
と言い切れない、無念さである。


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