浅間日記

2004年11月09日(火) 支給日

終日、色々な段取り。

隣に住む家主のKさんから、干し柿用の渋柿を支給される。
実は、今か未だかと心待ちにしていたので、大変嬉しく頂戴する。



ここに住み始めて数年経ち、徐々にその全貌が見え始めてきたが、
Kさんの野良仕事の内容は、毎年、ほとんど変わらない。

春には春の作業、夏には夏の作業、そして秋、冬。
これらを粛々とこなす。同じことを何年も何年も。
家の周囲にある柿の木から柿を収穫することも、もちろんその一つである。

Kさんは一体、この庭の柿の木から、
何年間柿を収穫しつづけているのだろうか。

こういう勤労のしかたを間近で見ていると、
無意味とか退屈とか素朴とは対極にある、
勤勉な日本人の強さとでも言うべきものが、しみじみと伝わってくる。

上手く形容できないが、世の中が変わらず、Kさんが来年も再来年も
自分の仕事に邁進でき、その勤勉さを発揮できますようにと、
願ってしまうのであった。



勘定したところ、今年我が家に支給された柿は100個弱である。作業は明日。


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