終日、色々な段取り。
隣に住む家主のKさんから、干し柿用の渋柿を支給される。 実は、今か未だかと心待ちにしていたので、大変嬉しく頂戴する。
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ここに住み始めて数年経ち、徐々にその全貌が見え始めてきたが、 Kさんの野良仕事の内容は、毎年、ほとんど変わらない。
春には春の作業、夏には夏の作業、そして秋、冬。 これらを粛々とこなす。同じことを何年も何年も。 家の周囲にある柿の木から柿を収穫することも、もちろんその一つである。
Kさんは一体、この庭の柿の木から、 何年間柿を収穫しつづけているのだろうか。
こういう勤労のしかたを間近で見ていると、 無意味とか退屈とか素朴とは対極にある、 勤勉な日本人の強さとでも言うべきものが、しみじみと伝わってくる。
上手く形容できないが、世の中が変わらず、Kさんが来年も再来年も 自分の仕事に邁進でき、その勤勉さを発揮できますようにと、 願ってしまうのであった。
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勘定したところ、今年我が家に支給された柿は100個弱である。作業は明日。
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