浅間日記

2004年11月08日(月) 戦場は自然現象ではない

疲れて午後は何もできず。

サマワで非常事態宣言が出されるも、「サマワは非戦闘地域」という
解釈に変更はない、と小泉首相。

自衛隊の派遣延長問題は、期限である12月14日に近づいてから決める、
としているが、要するに、アメリカ軍の大規模作戦の結果で決める、
と言いたいのであろう。



こんなに日々、戦争や殺戮のことを聞かされる生活は初めてだ。
そしてもう、このことに私はうんざりしている。



今年、沢山の自然災害で、日本人はヒューマンスケールを超えた
現象を度々経験した。

轟音、激震、崩落、増水。

台風や地震は自然現象だから、「大変だった」という思いで留まる。
それだけでも悲しみや恐怖を乗り越えるのはただ事ではない。

そういう経験に、さらに人の意志が加味されていたら、と想像する。
轟音の一つ一つに、激震の一つ一つに、家が倒壊することの一つ一つに、
アメリカという国の、ブッシュという人の、「攻撃」という意志が込められている。

人がやらなければ起きない轟音、激震、崩落が起き、人々は震えている。
自然科学に答えを求めても、どうすれば予防できるかの答えはない。

もしも自分がイラクの市民だったら、「怖かった」だけでは終われない。
あいつがやったんだ、という気持ちなしでは、惨状を受け止められない。



自然現象に見舞われた新潟中越地震の方々でさえ、大変な心痛、心労を抱えているのだから、
ましてやイラクでは、そんな経験の後に平和がやってくるなどとは、
到底思えない。


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