雨の行楽の、翌日の晴天ほどやりきれないものはない。 相変わらず雨が続くのは、さらにごめんだけれど。
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本日上京す。祈るような、わくわくする気持ちで。 待ちに待った、ジョアンジルベルトの東京公演である。
私にとっては、否、多くの聴衆にとっては、 興行・公演などというものではなく、ジョアンの音楽に会う、と 表現したほうがいい、これからの数日間である。 奇跡と言われた昨年の来日に引き続き、 まさかの、しかもこんなに早い再来日が決まり、 胸を躍らせたファンは数知れない。
だから、開演が1時間以上多少遅れたり、 ステージの途中で30分も沈黙したりすることは、 興行としてはあってはならないことかもしれないが、 私たちはそんなことは全て、受け入れられるのである。
人生で出会える素晴らしいステージというのは、 人生で出会える友人と同じぐらい、数少ないものである。そう滅多にはない。 その宝物のような出会いが、一つから二つになる確信と喜び。
さらに急遽中止という事態も、充分あり得るのだが、 そこはもう、祈るしかないのである。 彼が「今ここで歌いたい」、と思うように。
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