2004年08月21日(土) |
日焼けオヤジの放物線 |
せっかく開催されているのだから、 一回ぐらいはアテネオリンピックのことが 書けるとよいな、とは思っていた。
そうすることに最適な出来事は、なかなか現れなかったが、 (沢山の選手の頑張りが素晴らしくなかったという訳では決してない) 昨日のアーチェリーのおっちゃん=山本博さんの銀メダルへ至る道は、 まことに私好みの朗報であった。
磨き上げられた酒米が極上の酒になるような、 スマートな選手人生からは、失礼ながらかなり遠い場所にいたのではと思う。
同年齢の選手が次々引退していくであろうし、今回も 教え子ほどの若さの選手が競争相手であったし、 よく現役選手として自分を維持したなと、感心至極である。 タフな生き方だし、よい年のとり方をしている。
自信たっぷりに、自分を「オヤジ」と称し、日焼けした顔で 「帰ったら皆でメダル触ろうな!」とカメラ越しに生徒へ呼びかける様子。 こういう風に伝えたい相手、それも未来を担う子ども集団を身近にもちながら、 オリンピック競技に参加できる人は幸せだろうなあと思った。
そして何でもいいから、自分の生き様を見せるられる人こそが 教師ってものだなと、しみじみ思った。
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