ここ数日の、狂気じみた日差しと乾燥にやられてしまって、やはり発熱した。が、用事のためやむなく上京。AはHと留守番。葛根湯を定量の倍飲むが、こういうときは焼け石に水である。所定の熱量を放出しない限りおさまらないし、無理に抑えようとすると返って長引く。長年の発熱人生で得た教訓である。風邪とは、排毒行為なのである。普段はうんざりするような東京の湿気が、今日は心地よい。ミストサウナに入っているような、湿潤な空気が全身を包む。乾いた砂漠からオアシスに辿り着いた気分だ。